平成28年1月

「年頭にあたって」

ここに新年を迎えるにあたり、町民の皆さんに対し謹んでご挨拶を申し上げます。

始めに、東日本大震災により、今もなお避難生活を強いられている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

さて、あの未曾有の大震災から4年10ヶ月を迎えようとしております。

本町では、町民の皆さんをはじめ多くの皆様のご支援とご協力により、復旧作業を完了いたしましたが、町では、震災前の水準に戻すだけの単なる「復旧」にとどまることなく、震災を契機に、生活基盤、産業や経済など、その強み弱みを見極め、震災以前以上のまちづくりを目指す「復興」に向け、各種事業に全力で取り組んでおります。

昨年を振り返りますと、平成27年度は、矢吹町復興計画の計画期間において復興期の2年目にあたり、「復興を形にする年」として特に復興関連事業に力を注いでまいりました。

これまで、震災の教訓をもとに、文化センター駐車場及び矢吹小学校校庭に100トンの耐震性飲料水兼用貯水槽を設置するとともに、同じく文化センター駐車場には、応急復旧資材をはじめ毛布や非常食等を保管する備蓄倉庫を設置いたしました。

また、長年の懸案事項でもありました防災行政無線の難聴対策としまして、280メガヘルツ帯の周波数を利用した防災無線システムを構築しており、1000台の防災ラジオを希望世帯に導入いたしました。

今後も、これら防災施設の充実とともに、地域防災計画の見直し等を含め、防災体制の再構築を図り、より安全・安心なまちづくりに努めてまいります。

また、原発事故に伴う放射能問題では、町民の皆さんの安全・安心を確保するため、住宅等の除染に取り組んでおります。既に、町内でも比較的放射線量が高い、西側地域の除染作業が完了し、現在は、残る矢吹東側地域及び中畑・三神地区について本年3月末の完了を目指し鋭意取り組んでおります。

除染作業の他、特に、放射能問題等による影響が心配される子ども達に対しては、ガラスバッジやホールボディカウンターによる放射線被ばく検査をはじめ、甲状腺検査等を定期的に実施することで、継続した健康管理に万全を期し取り組んでおります。

さらに、震災及び放射能問題の影響等による子ども達の運動能力向上を図るため屋内外運動場「未来くるやぶき」を矢吹駅東口の小松地内に整備し、昨年3月の施設オープン以来、連日、大勢の子ども達が本施設で元気一杯遊んでいる姿に、大変嬉しく思っております。

また、震災により現在も多くの方々が、仮設住宅や借り上げ住宅等での生活を強いられております。

町では、町内全体で52戸の災害公営住宅の整備に鋭意取り組んでおり、昨年8月には、中畑地区4戸の住宅建設が完了し、残る中町地内3箇所48戸についても本年3月末までには全て建設が完了し、避難生活を強いられている方々の安心した生活環境の確保に努めてまいります。

この他、防災拠点を兼ね備えた地域の拠り所である第1区自治会館整備事業、奥州街道、石川街道等の町道歩道整備事業、街なかへの地域交流、憩いの拠点としての複合施設の検討、さらには、歴史的文化遺産の大正ロマンの館の利活用など、復興に向けた具体的な事業に着手したところであります。

このように、平成27年度は「復興を形にする年」として目標を掲げ、結果を求めてきたところであり、復興計画に掲げた各種事業が、徐々にではありますが、形として表れております。

そして、平成28年度は、矢吹町復興計画における復興期4年の折り返しの3年目にあたることから、特に、地域振興の拠点、復興のシンボルとしての「道の駅整備事業」、中心市街地の賑わい、景観形成、公共施設等の集約化を見据えた「矢吹駅周辺地区都市再生整備計画事業」、都市計画、地方創生、公共施設の集約化など、様々な可能性からの検討を行う「総合運動公園用地利活用事業」の3つを重点プロジェクトと位置づけ、計画的且つ確実な事業の推進に努めてまいります。

一方、これら復興へ向けた各種事業が着実に形に表れはじめる中、平成26年5月に「日本創生会議」が発表した人口減少問題に係る提言書は大変衝撃的な内容でありました。

国立社会保障・人口問題研究所によると、このまま人口が減少していくと、平成72年度には矢吹町の人口は11694人となり、地域が大きく縮小することが予想されております。

このような見通しが示された中、本町では、昨年10月に、今後の地方創生の基本方針となる重要な計画「矢吹町まち・ひと・しごと創生人口ビジョン」及び、「矢吹町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、人口ビジョンを達成するための4つの基本目標を定めたところであります。

1点目は、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる。2点目は、矢吹町における安定した雇用を創出する。3点目は、矢吹町への交流・流入人口をふやす。4点目は、矢吹町人口ビジョンを踏まえた地域をつくり、住民の安全な暮らしを守る。と基本的な方針を示させていただきました。この基本目標に基づき、人口減少問題を解決するための施策を推進し、人口減少と地域経済縮小の克服を目指してまいりたいと考えております。

また、平成28年度は、新たな町の最上位計画「第6次矢吹町まちづくり総合計画」の初年度となります。現在、計画の策定作業中であり原案とはなりますが、「未来を拓く日本三大開拓地さわやかな田園のまちやぶき」をキャッチフレーズとして、その実現に向け、組織体制の強化を図り、目標達成へ向けた各種取り組みを行ってまいりたいと考えております。

なお、キャッチフレーズについては、新しいまちづくりの将来像としてメッセージ性が求められることから、一つ一つの言葉には意味を持たせることにいたしました。

「未来」とは子ども達の未来、矢吹町の未来のこと。「拓く」とは復興へ向けてまちを創り上げる、開拓精神でまちづくりを行う強い意志のこと。「日本三大開拓地」とは青森県十和田市、宮崎県川南町、福島県矢吹町、この日本有数の開拓地を町の特徴として打ち出すこと。「さわやかな田園のまち」とは第1次矢吹町総合振興計画から続く矢吹町の普遍的な理念であり、矢吹町の拠りどころとしてこれからも守り続けること。

これらの言葉がつながることで、「未来を拓く日本三大開拓地さわやかな田園のまちやぶき」の将来像が浮かび上がり、具体的にイメージされた中で、町民、行政、議会が一体となったまちづくりが可能になるものと考えております。

このように本年は、復興においてもまちづくりにおいても、本町が先人から引き継ぐ開拓精神により矢吹町を創り上げ、矢吹町名誉町民の中畑清氏、さらには女子400m日本記録保持者の千葉麻美氏のように、多くの町民の皆様が光り輝く年となるよう、『未来を拓く元年』として各種取り組みを更に加速させ、これまで以上に皆様方と共に手を携えながら、一つひとつの事業を確実に進めてまいりたいと強く感じております。

まだまだ課題もありますが、今後4年間、心新たに「新生矢吹町」という輝かしい未来に向かって着実に歩んでまいりたいと考えておりますので、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、皆様にとりまして、今年も素晴らしき一年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

矢吹町長 野崎吉郎

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