平成29年11月

「素敵な秋の嬉しい話題」

 矢吹の素敵な秋の催しは多彩だ。9月の「フロンティアまつり」に代表される食欲の秋。
 現在開催中の「あゆり祭」に代表される文化、芸術の秋。そして、福島県市町村対抗の野球、ソフト等の各種大会に代表されるスポーツの秋。"素敵な"といった表現は、催しものの規模、充実した内容、大会での成績の素晴らしさ、それら全てを引っ括めての表現である。今月の私のひと言は、とりわけ素敵な矢吹の秋の嬉しい話題2つを取り上げ書き記してみる。
■まずは、市町村対抗野球大会の話題
 第11回市町村対抗軟式野球大会が9月10日の一回戦を皮切りに、各市町村の精鋭が集い、郷土の誇りを胸に、優勝という栄誉を勝ち取る為、数多くの熱戦が展開された。第一回大会から連続出場の矢吹町チームの精鋭達も、持てる力を存分に発揮し、一回戦から見事な活躍を見せてくれた。野球が大好きな私も、公務の合間を縫って、時間の許す限り会場に足を運び、選手たちにエールを送った。
 矢吹町チームは強い。過去の大会成績も見事だが、今年は今までとは何かが違った。チームの勢いというかオーラを強く肌で感じることが出来た。その思いは的中した。あれよ、あれよという間に、ベスト8、ベスト4に勝ち上がった。その後の、準決勝、決勝戦は、私の言葉を待たずとも、町民の皆様ご承知の通りであるが、私の目を通した観戦記を私なりに書き加えてみたい。
 まずは、準決勝只見町戦。準決勝進出は4年ぶり。選手達は4年前の悔しさを、そして準決勝という、厚く、高い壁を乗り越える厳しさを充分に認識していた。それでも、矢吹町に新たな歴史の1ページを加えたいという、熱い思いと覚悟は、猪合雅樹監督以下、コーチ、選手達の言動に見てとれた。試合は白熱した投手戦。1つのエラー、一つの戦術ミスが命取りになるのは両軍ベンチ、応援席の誰もが同じ思いだった。どちらに勝利の女神が微笑むのか。矢吹が誇るエース柏村雄二君の力投が続く。県内一の豪速球。相手打者のバットが空を斬る。走者を出しても野手が堅守でエースを盛り立てる。ベンチの雰囲気も良し。監督、選手達にも笑顔が覗く。矢吹の大応援団も相手の応援に負けていない。一体だ。そして、運命の6回がやってきた。ツーアウト3塁。バッターは矢吹の不動の4番打者、薄葉宗次郎君。打者の気迫が伝わったのだろう。相手ピッチャーに緊張の気配、動揺が見てとれる。僅かに腕に、指先に狂いが生じ投じた一球は、ホームベースの手前でワンバウンド。ワイルドピッチによる貴重な一点が矢吹町チームに入った。"ヨシッ!勝てる。"誰もがそう思った。最終回も完璧な投球で抑えた。遂に勝った。嬉しかった。良くやった。
 そして決勝戦。決勝戦の相手は、毎年優勝候補に上るいわき市だ。今年も下馬評通りの強さを発揮し、決勝進出。試合前の練習風景をつぶさに観察。相手選手は皆デカイ。ブルペンの投手陣も粒揃い。いやな予感。選手達も同様に感じたのだろうか。そんな思いを打ち消しながら試合は始まった。決勝戦の先発は、岩谷将義君。矢吹町チームの大黒柱だ。エースとして準々決勝までの4戦中、3勝と大活躍。準決勝進出の立役者だ。岩谷君なら必ず抑えてくれると信じて疑わなかった。しかし、1回表からピッチャーと野手陣の呼吸が合わない。リズムが微妙に狂い出す。フォアボール、悪送球、ポテンヒットという具合に、試合の流れは相手チームにいったまま。岩谷君の調子は決して悪くなかった。球も走っていた。しかし、悉く「運」に見放され続けての敗戦だった。でも、監督・コーチ・選手達には、胸を張って欲しい。県内59市町村ある中での準優勝。見事な成績だ。立派な戦いぶりだった。彼らの偉業は、矢吹町の歴史に新たな1ページを記した。改めて猪合監督、コーチ、選手の24名の皆さんに、心からの拍手を送り、感謝したい。夢と希望と感動、そして誇りを与えてくださった皆さんは、誠に"アッパレ!"である。
■次に、「田んぼの学校」の大桃美代子校長、「矢吹町お米PR大使」就任の話題
 先月、矢吹町の主要農産物であるお米の消費拡大等を図ることを目的に「矢吹町お米PR大使」に、TV等で大活躍中のタレント大桃美代子さんが就任した。就任式は町内の小学5年生全員ほか、各団体の代表者等約230名を超える人が出席し、盛大に開催された。ご存知のように、大桃さんは、タレント業、司会業のほか各地で多数の講演会などをこなす、国内で大活躍の有名人。町では、以前より、町の主要農産物であるお米のおいしさ、大切さを子どもに知って貰うことを目的に、春には手植えの田植作業を、秋には鎌を片手に稲刈りの体験学習を町内の小学5年生を対象に実施してきた。以前より、「カブトエビ農法」による米作りのお手伝いをして頂いている東京農大の長島孝行教授のご縁で大桃さんが度々来町し、5年前から「田んぼの学校」の校長先生として本格的に活動に参加して頂いており、今では、善郷小と中畑小の5年生の児童全員が参加する秋の一大イベントとなった。今年も10月中旬に、春に植えた田んぼの稲を手刈りで収穫した。前日までの冷たい雨も上がり、青空が覗く暖かな日差しの中で、全員が心地良い汗を掻いた。田んぼの所有者の芳賀勝雄教頭に言わせれば、収量も品質もまずまずとのこと。作業後のカレーもうまかった。中には、お代わり大盛り4杯の子どもも。早速次の日の大桃さんのオフィシャルブログ「桃の種」を拝見した。「矢吹町お米PR大使」就任の記事と写真、「田んぼの学校」の稲刈り風景の記事と写真が全国に配信されていた。
 今後も矢吹のお米、矢吹の魅力の発信を全力でお願いします。改めて感謝である。
■結びに秋雨前線による冷たい雨に辟易していたら、今度は、月末に台風21号が北上し、福島を足早に通過。大きな被害もなく通過しホッと一安心。間もなく初冬。秋雨から時雨時に季節は移る。皆様には、呉々も体をご自愛の上お過ごし下さることを願いながら今
月のひと言とする。

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