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町政情報

平成26年3月

「二度の大雪に思う」

8日、そして14日の二度に亘り降り積った雪は、想像を超える被害を当地、並びに全国各地にもたらし、交通、生活に大きな混乱をもたらした。東北のこの季節特有の見慣れた雪も、大雪となれば話は別で、厄介この上ない。

8日の大雪は、雪がすぐに降り止まないことを見越し、朝一回、そして積雪の状況を確認し、昼前にもう一回雪をかいた。それまでに20cmは降ったであろうか。しかし、意に反して雪は、なかなか降り止まなかった。翌早朝、公務で遠出しなければならず、心配になり夜もう一度外に出てみた。また10cm以上積っていた。三度目の雪かきが終る頃、雪はようやく降り止み一安心。ところが、そうそう問屋は卸さなかった。明くる早朝、いつもは真暗闇の中で目覚めるのだが、障子越しの外の様子がいつもとは違った。雪が降った日独特の雪明りが部屋をボーと照らす。ハッとしながら廊下に出、カーテン越しに外の様子を窺った。がく然とする。何とまた20cm以上の雪。昨日からどれ程降り積ったのであろうか。予想もつかない。兎に角、朝からの公務をこなす為にも、パジャマ姿のまま、道路に面した庭先と歩道の雪をかく。昨日から都合四度目の雪かき。腕と腰が痛む。ほとゝ疲れた。後で知ったことだが、50cm以上の降雪。県内では13年ぶりの大雪だったことが判明。しかし、これが終りではなかった。

もうこれ以上の大雪は降らないだろうと勝手に決めつけ、高を括っていたが、14日にまた降った。しかも、想像を絶する大雪が降った。8日の雪は、東京都心で45年ぶりとなる27cmの積雪を観測。千葉では観測開始以来、最大の33cmを記録し、北国といえば雪といったイメージの強い仙台市でも78年ぶりとなる35cmの積雪を記録。14日の「バレンタイン大雪」は、白河市で福島気象台観測史上最大となる76cmの積雪を記録する大雪となった。今回の大雪、特に14日の場合、私の遠い記憶の断片を辿れば、34年前の昭和55年12月の「クリスマス大雪」を凌ぐものであった。私の両親もはるか昔に一度あったかどうかの大雪であったと言う位、記憶にも記録にも残る大雪であったことは疑いない。

二週続けての大雪により、終日、道行く車はツルツル滑り、ノロノロ運転で町は大混乱。不便、危険極まりない。町除雪担当課の電話は、今も鳴り放しだ。建設協力会の皆さん方の連日、しかも夜を徹しての懸命の除雪に感謝しながらも、多くの町民生活にご迷惑をおかけしたことについては、心からお詫びしたい。

この後も南岸低気圧の影響で大雪が降るとの予報。昨夏の異常な暑さを思い出しながら、これ以上の異常気象による雪の“イタズラ”が私たちの身に降り懸からないことを祈るばかりだ。

かつて体験したことがない大雪に見舞われた厳冬のこの時期、考えるのは待ち遠しい暖かな春のこと。しかし、春の到来はまだゝ先のこと。2~3月の気象予報では、例年になく気温が低く厳しく、降水量も同様で、雪も多くなるという。当分の間、またいつか降るだろう大雪も覚悟しながら、雪への備えを怠らないようにしなければならない。

こんな言葉が頭に浮かんだ。「冬来たりなば、春遠からじ」。春は必ず来る。やがて梅の花が咲き、桜の花が咲く。そんなことを思い浮かべながら、厳しい冬の一日、一日を過し行く。今、風邪が、インフルエンザが流行っている。健康にお過ごし頂くことを願いながら今月のひと言とする。

矢吹町長 野崎 吉郎

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