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町政情報

平成25年10月

「2020年 東京五輪開催決定」

日本時間、9月8日早暁5時20分。遂にその瞬間が訪れた。「TOKYO」。ロゲ会長の抑揚のない声がIOC委員会総会の席上発せられ、同時に「TOKYO 2020」のカードがTVに映し出された。ライバル都市マドリッドを勝手に本命視していただけに、決定の予感は全くなかった。

一次投票で二つの都市の中に「TOKYO」は残ったが、そもそも決戦投票に残ること、さらに圧勝することなども全く考えていなかった。

2020年オリンピック開催都市が8日に決まることは、事前の情報で知ってはいたが、連日の公務、とりわけ前日7日は、朝から敬老会、そして夕方の商工会青年部「駅前ビアガーデン」に出席するなど、忙しさも手伝って、8日午前3時50分まで夢の中にいた。家内が起き出す気配を感じて目を覚まし、一次投票の成り行きを、結果を二人で確認。まずは一安心。最終結果を待つ。わずかな時間だがやけに長い。選ばれないのではと不安も増す。まだ時間があると布団に潜り込むが、かえって目が冴え、TVの前に座り直す。TVは繰り返し日本のプレゼンターのその日の言動を映し出していた。緊張する。決定の足かせ?と、なるのではとの福島の汚染水問題がやけに気に懸かる。不安だ。ヤキモキしながらTVを見続ける。そして、その時を迎えた。「TOKYO」に決まった。2020年、夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市が「TOKYO」に決まったのだ。嬉しい。思わず万歳!!安倍総理が、猪瀬都知事が、太田・佐藤選手が、滝川クリステルが涙と共に歓喜に沸く姿が、そして全国各地のその瞬間を待っていた日本中の人々の歓喜の姿がTVに次々と映し出されていた。この瞬間、日本中が大きな喜びを爆発させた。

これほどまでに人は喜べるのか。オリンピックの開催はこれほどまでに、人々に勇気と感動を呼びこむものなのか。勝因はなどと書くつもりはないが、しかし、言えることは、日本のプレゼンテーションは素晴らしかった。感動した。とりわけ印象に残るのは、アスリートの代表として、身体にハンディを抱えながら、しかも、被災地出身者としてスピーチをした佐藤真海選手。スポーツの持つ力、夢・笑顔・希望そして絆を見事に笑顔で訴えた。そして、親子二代でオリンピック招致に関わり、平成16年「落選」の悔しさを見事に晴らし、招致を成功させた竹田IOC委員の「Vote for TOKYO」の三度に亘る呼びかけは、招致を切望する気持ちを見事に表現したものとして非常に印象に残った。いずれにしても、1964年以来、56年振りのアジアで初めての二度目のオリンピックが東京で開催される。約半世紀前の東京オリンピックは、戦後復興を加速させ、日本を世界第二位の経済大国に押し上げる礎となった。その経済発展は「神話」となり、現代に生きる私たちの豊かな生活を実現してくれた。

2020年東京オリンピックは、どんな日本の未来を形づくり、どんな夢を与えてくれるのか、今から楽しみだ。きっと、素晴らしい未来が日本中、いや世界中に届くだろう。

しかし、喜んでばかりはいられない。なぜなら、前述したように、福島の原発問題という懸念材料を私たちは抱えているからだ。

安倍総理は、かつてない強い口調で言い切った。日本の復興を見据え、「まったく問題はない。状況はコントロールされている。国として責任を持って対策を講ずることを約束する。」と。

その「約束」に偽りのないことを、私たちも、そして世界中の人々も信じたいし、見守っていきたい。

7年後に東京オリンピックが実現する。

49年前の東京オリンピックは、戦後復興を成し遂げた。2020年の東京オリンピックは、世界が注視する東日本大震災から復興とフクシマの矢吹の復興、そしてオリンピックの大成功を成し遂げる大会になることを祈ってペンを置く。

矢吹町長 野崎 吉郎

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