平成21年10月

「文化を代表するお二人」

「五風十雨」(ごふうじゅうう)の言葉をご存じでしょうか。

五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る。天候が順調で豊作を祈ることを言う。転じて今年の夏は不順だった。夏がいつ始まり、いつ終わったのか分からず、うるさかった蝉の声がいつしか気付いたら鈴虫の声。秋の始まりと共に順調な風が吹き、大きな嵐を避け、稔り多い秋の訪れを望みたい。

 秋と言えば文化の秋。10月を迎えると、町文化の最大の祭典「あゆり祭」が開催される。祭典にさきがけ、先日、8月30日、民謡と舞踊会を代表するお二人による「民謡舞踊チャリティショー」が文化センターで開催された。初めての念願の開催だったこともお二人から伺って知った。お二人とは、お一人が花柳寿美和代先生。花柳流寿々蘭会主として、また矢吹町文化協会会長としてご活躍をいただいている。もう一人は、仲原功昌先生。白河民栄会会主として白河はもとより、(財)日本民謡協会師範教授として確固たる地位を築き、ご活躍中の民謡界の重鎮である。お二人の共通点は、花柳先生が昭和50年から35年間、仲原先生が昭和48年から37年間に亘り、舞踊と民謡の指導者として、「矢吹町ことぶき大学」の講師をされてきたこと、さらにはその間多くの愛弟子を育て、そのお弟子さんと一緒に、当地域のみならず県内外に日本が世界に誇る伝統文化の裾野を大きく広げ、根付かせていただいたことにある。お陰様で当町も、文化の町を標榜できるまでになり、胸を張れるようになった。お二人のご貢献に心から感謝し、拍手を贈りたい。

大会当日は、お弟子さんを始め、多くの賛助者、ゲストが出演し、素晴らしい謡、歌、踊りが披露され、最後まで会場は盛り上がったとの報告を受けた。お二人を身近で拝見し感じることは、実に若々しく、こう言うと失礼ではありますが、仕草の一つひとつ、話し方の一つひとつを取っても愛らしく、魅力的である。お二人の益々のご活躍とご健康を祈ると共に、今後も町に対する愛情溢れたご指導をお願いしたい。 文化を通し、矢吹町の更なる躍進を望んでいる。

「五風十雨」には冒頭の他にもう一つの意味もある。世の中が安泰であること。

米の豊作を祈り、おいしい刈り上げモチを食べることが今から楽しみである。

矢吹町長 野崎吉郎

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