常夜燈は、文化8年(1811年)に奥州街道中畑新田宿より水戸街道に分岐する道路上に近隣住民によって建立されたものである。刻字は、摩滅しているが、その痕跡で知ることができる。江戸期になると、街道が整備され宿場も整えられ、その運営は地元住民の協力で行われていた。街道筋の常夜燈は、宿の入り口や交差点などの路上に作られ、夜間絶やすことなく火を燈し旅の安全と道標として旅人の心を慰め続けた。電灯の発明、道路改修などにより石造常夜燈は姿を消した。現存する常夜燈は、珍しい存在となっている。当常夜燈は幾多の変遷を経て住民に守られ当時に近い私有地に改修移築したものである。
指定年月日:矢吹町指定 平成25年2月15日
所在地:新町