原宿の熊野講

原宿の熊野講01原宿の熊野講02

中畑・原宿に伝わる餅つき歌で、旧2月15日・16日と10月14日・15日に行われていた。当番宿に村内の若者が泊り潔斎し、翌朝当番宿の庭で、千本ギネで唄をうたいながら餅をつき、つきあげた餅を千本ギネで高々と持ち上げ村内を駆け巡り、村民は護符として餅をチギリ取る。残った餅は塩あん餅にして村民にふるまった。女人を排して潔斉した男子若者のみで行う。この行事は江戸時代の熊野信仰のひろがりの中で、各地に講がつくられ伝承されたものと考えられる。町内では、平鉢、明新などでも行われていた。

【文化財案内看板より】
「原宿の熊野講」(もちつき歌)は、豊作を祈願する農耕生産と熊野信仰に結びちた祭りとして、江戸時代には各地に講がつくられ、伝承されてきたものと思われる。太平洋戦中、戦後にかけて中断され、原宿では三十年ぶりに復活した。
当番宿となる家に若者が泊り潔斎して、次の日早朝から餅つきとなるが、宿の庭、カマドなど潔め、しめ縄、紙四手など飾り、大きなうすを中心に若者たちが千本ギネで歌をうたいながらつきあげる。つきあげた餅を千本ギネで高々ともちあげ村内をかけはしり、その餅を護符として村人にとらせる。残りの餅を宿に於いて、塩あん餅として村人にふるまった。
この熊野講餅つき歌は、平鉢、明新地内にも伝承されてきた。

指定年月日:矢吹町指定昭和56年5月1日
所在地:中 畑

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