新年度～｢愛と信頼｣

今年の年度末は例年になく気忙しい日が続きました。1月から2月初旬にかけての住民説明会に始まり、19年度の当初予算の厳しい編成作業、そして議会と、新年度に向けた大事な時間を過ごさせていただきました。
そして、いよいよ新年度。｢1年の計は元旦にあり｣といいますが、町にとっても｢新しい年の始まり｣でもあります。まさしく、今私たちは、真に新しい時代の始まりに立ち合っています。

町の厳しい財政状況をあえてオｰプンにし、全ての情報を住民の皆さんに知って頂くことから新しい歩みを始めさせていただきました。これから、どのような苦難や試練が待ち受けていようとも新しい道を切り拓こうとするには、議会、住民の皆さんの｢町を愛する心｣と｢お互いを信頼する心｣を結集することが大切です。人は大きな困難の中から生きる術、生き残る為の術を学ぶのではないかと思います。試練を通じて成長し、様々な葛藤に悩み、耐えて、真に矢吹の選択すべき道が見えてくるのではと考えています。過去の矢吹町が歩んで来た道、選択の功罪論は不毛であり、大切なことは、一人ひとりが｢私に今出来ることは何か｣、｢今、しなければならないことは何だろうか｣と、自らに問いかけ行動することではないでしょうか。
その姿勢が私たちの愛する｢新生矢吹町｣を創ることになるのです。誰かが創るのではなく、私たち町民一人ひとりが創造の担い手なのです。以前に書かせて頂きましたが｢自らがそのことに気付くこと｣、｢自らが変わること｣が大切です。矢吹町が生れ変わるのは、一人ひとりが変わることにより始まると言っても過言ではないのです。

私は、今年の自らのテｰマを｢愛と信頼｣という言葉を過去三年の中で得た教訓を基に、掲げました。正念場を迎える今年度。郷土愛、町民愛に根ざした、議会と住民との信頼を築きあげるのは、まさしく愛に裏打ちされた信頼関係です。混沌とする時代背景にあっても、自分の心を見失しなうことなく冷静な心で、時には果敢に行動し、町の将来像をしっかり描けるよう努力することをお誓いし、年度初めの私の一言といたします。