平成16年10月

躍動する中国。経済成長を続ける中国は、正に私の想像を超える世界であった。古びた質素な人家は次々に取り壊され、色とりどりの新しく立派な建物がそびえ、あくまでも真直ぐに伸びた片側2~4車線の道路が縦横に伸び、目を移すと何十haあるであろうか、整備されたばかりの緑と水が調和した公園。郊外に出るとブロック毎に造成中の広大な工場団地。

先日の10月17日~21日、私達は交流9年目を迎えた友好都市を招かれて訪問した。今後の交流のあり方を念頭に入れて訪問した中国江陰市澄江鎮の現在の姿である。市を挙げての歓迎は、200名はいたであろう。子供と大人が太鼓と歓声で迎え入れるその様は正に“熱烈歓迎”の形容がふさわしい。

僅か5日間の訪中であったが、かつての共産党の独善的な政治色に偏った中国の姿はなく、私自信の足で、目で見た友好的な中国は、私の想像以上に物理的に、また中国の人々の内面的意識そのものが変化していることを確認出きたことは大きな収穫であった。ともすれば、政治的な側面の薄っぺらな視点でしか中国を見ていなかった自分を今では恥じている。さらに、改革解放の影響とは言え、現在の中国の指導者は非常に若い。訪問先の澄江鎮の指導者は薛麗莉【セツレイリ】鎮長(町長)が41才の女性。副鎮長2名もまだ30才代後半と聞かされ驚いた。40万都市の指導者三人がこの若さである。対談での薛鎮長の言葉が印象深い。「日本人は中国を、中国人民を誤解している。そしてまた理解しようとしていない。」閉塞感を拭えない矢吹町と澄江鎮の今後の友好関係の解決の糸口がこの言葉に隠されているのではと思える。

両市町の親密な交流は、若者世代の人的交流を深めることで真のパートナーシップを築くことが可能であるし、両国の人々の心と心のつながりが相互理解を深めるキーワードである。今後も成長しつづけるであろう中国澄江鎮との友好交流も、姉妹都市三鷹市、さらに三大開拓市町と同等の交流を続ける必要性を今回の訪問で強く感じた。

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