町政情報
平成28年12月
「今年を振り返って」
夜の散歩の楽しみの一つに、月夜の美しさを堪能できることがある。なかでも、満月の夜は、月明かりで辺りの景色が照らされ、夜気を肌に感じるその空間に身を置くだけで、心が躍り、足取りも軽くなる。今年は特に、立冬を過ぎた頃からの月の満ち欠けは、いつになく美しかった。それもその筈。11月15日に見上げた早朝の満月は、68年ぶりの「スーパームーン」。成程と"合点!"。
そして、気が付けば今年も残り僅か。この一年をあらためて振り返れば、「スーパームーン」の様な"まん丸"とはいかないまでも、予定された事業やイベントは、ほぼ計画通りに進めることができたのではと思っている。今年最後のひと言は、これらの中から、いくつかの出来事について書き進めてみたい。
●まずは新たな「矢吹創生」のまちづくりについて~
復興計画3年目の今年度。「震災からの復興を形に」を合言葉に、様々な事業に取り組ませて頂いた。災害公営住宅については、計画通りに、4地区52世帯の建設を7月までに全て終えることが出来た。また、町なかの賑わいづくりの拠点施設の一つでもある、1区自治会館も8月に完成。
オープン後は、何やかにやと会館に人が集まり、夜には明りが灯り、かつての奥州街道の賑わいとまではいかないまでも、当時の雰囲気を醸し出しつつある。
そして、大正ロマンの館の改修工事も10月末をもって完了。県の近代化遺産として登録されている町の宝物を、何とか保存したいとの町民の思いに応えて、見事に復元出来た。感無量。
さらには、まちづくり総合計画に掲げた三大プロジェクトも進み始めている。
一つ目は、複合施設整備計画。用地買収も済み、図書館、中央公民館機能を網羅した施設整備にいよいよ取り掛かってまいりたい。
二つ目は、道の駅整備計画。すでに基本構想は出来上がり、現在、具体的な計画づくりに着手。
三つ目は、総合運動公園の利活用推進事業。整備検討委員会も立ち上がった。三大プロジェクトの他にも取り組むべき事業は沢山ある。旧東邦銀行跡地への防災公園を兼ねたポケットパークの整備。
そして、懸案の道路整備。旧奥州街道、町道石川線、町道大池・田町線の3路線を復興道路と位置付け、この後も、順次計画的な整備を図ってまいりたい。
あさひ保育園の民営化も計画通り進めることが出来そうだ。来年度の共同保育を経て、平成30年度の民営化に向け、怠りなく進めてまいりたい。
以上、これらの事業は、既に多くの意見を頂いてはいるが、この後も、大勢の町民の皆さんの意見を取り入れてまいりたいと考えている。
●次に、今年も光り輝く町の人々に触れてみたい~
今年も子どもたちが光り輝いた。まずは、7年ぶりに全国大会出場を果たした、中学女子駅伝チーム。競技会場で箭内校長先生の「町長、もしかしたらありますよ!」の予感が現実のものとなった。そして、1ヶ月後には、善郷小の県クロスカントリー大会優勝、二年連続全国大会出場の朗報が舞い込んで来た。二重の喜びに胸が躍った。
スポーツ以外の活躍も素晴らしい。吹奏楽、ポスターコンクール等々多岐に渡る小・中学生の活躍に、ただゝ敬服するばかり。
一方、大人も光り輝いた。
その最たるものは、奉仕の心で町づくりに励むボランティア団体の皆さん。今年も行政区を中心に活動する皆さんを始め、多くの団体、企業が、"協働のまちづくり"の先頭に立って活動して頂いていた。
「真夏の夜の鼓動」、「矢吹夏まつり」、「フロンティア祭り」等の開催では、知恵を出し、汗を流して頂いた。関わった全ての皆さんに大感謝。「あゆり祭」も見応えがあった。何度見ても、「あゆり姫物語」は感動するし、町民の見事な各作品には、毎度、驚かされる。 町民体育祭、また、野球等の市町村対抗の大会で躍動する選手の姿に元気を頂いた。最後を飾った市町村対抗ふくしま駅伝での当町チームの見事な走りは、「駅伝のまち やぶき」に相応しく、その活躍に拍手喝采を送りたい。
拍手喝采と言えば、この人。日本陸上界の至宝「千葉麻美選手」。現役生活20年。他を寄せ付けない圧倒的な走りは、町民をどれほど勇気づけ、感動を与え続けたかは誰もが認めるところ。なかでも、8年前の北京オリンピックの出場は、すべての町民が湧きに湧いた。
結婚後もママ選手として頑張って頂いたが、今年の10月31日に引退を表明。引退表明は残念だが、千葉麻美選手としての大きな決断を尊重したい。先月、引退報告のためにわざわざ千葉さんご本人が、忙しい最中にも拘らず役場に足を運んで頂き、「町民の皆さんに長い間、たくさんの応援を頂き、有難うございました。」と話されたことは、千葉さんの人柄が感じられ、とても嬉しく感じた。千葉麻美さん、本当にありがとうございました。そしてご苦労様でした。
なお、12月下旬には、千葉麻美さんの活躍を讃え、慰労会の開催を計画。素敵な集まりにしたいと考えておりますので、是非の参加をお願い申し上げます。
いよいよ師走。寒い日が続きます。ご自愛の上、ゆく年を悔いなく、来る年がさらに良き年であることを祈って、今年最後の私のひと言とします。良いお年を。
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