平成31年1月号

年頭にあたって

 ここに新年を迎えるにあたり、町民の皆様に対し謹んでごあいさつを申し上げます。
 はじめに、東日本大震災により、今もなお避難生活を強いられている皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 
【東日本大震災から7年10ヶ月】
 さて、あの未曾有の大震災から7年10ヶ月を迎えようとしております。
 本町では、平成24年3月に策定した「矢吹町復興計画」に基づき、震災以前以上に活力あるまちづくりを目指す“復興”に向け各種事業を推進しております。
 本計画は、平成23年度から平成32年度までの10年間を計画期間とし、平成30年度からの最終3年間を「発展期」と定めております。発展期においては、これまでに推進してきた復興に向けた各種事業を有機的に結びつけ“誰もが復興を確かなもの”と実感できるよう、効果的な事業の推進に努めてまいりたいと考えております。
 
【中心市街地の復興・街づくりを推進】
 特に、矢吹町復興計画の最重点課題に位置付けられている「中心市街地復興・街づくり推進事業」におきましては、「屋内外運動場(未来くるやぶき)」の整備、「災害公営住宅」の整備、「第1区自治会館」の整備、さらには、中心市街地における賑わいづくりの拠点として改修された歴史的文化遺産の「大正ロマンの館」の利活用など、中心市街地の賑わい創出に向けた基盤が整備されてきました。
 また、平成30年4月には、「中町ポケットパーク」が供用開始となり、4月のオープニングイベントの開催以降、毎月第3日曜日には、「やぶき軽トラ市」、夏には「1区夏祭り」「やぶき夏祭り」、秋には「商工会青年部まつり」「やぶき秋祭り」、冬には「イルミネーション」が実施されるなど、四季を通じて中心市街地の賑わい創出、活性化が図られております。
 
【復興に向けた重点プロジェクトの推進】
 第6次矢吹町まちづくり総合計画では、復興を確かなものとするため「矢吹駅周辺地区都市再生整備計画事業」「道の駅推進事業」「旧総合運動公園用地利活用事業」の3つを重点プロジェクトに位置付け確実な事業の推進に努めております。
 矢吹駅周辺地区都市再生整備計画事業につきましては、東邦銀行矢吹支店跡地に整備した「中町ポケットパーク」が昨年4月に供用開始となったほか、現在は、JA東西しらかわ矢吹支店跡地に整備する「矢吹町複合施設」の建設に向け実施設計を行っており、本年3月末の建築工事発注、平成32年度のオープンを目指し鋭意取り組んでいるところであります。
 また、「道の駅推進事業」につきましては、本町の地方創生の要となる施設であり、「矢吹の魅力を発信する道の駅」「人と人、人と町が交流することにより町の賑わいを創出する道の駅」「国道4号利用者等への安全・安心と憩いの道の駅」として、「食へのこだわり」「フロンティア支援」「町民集いの場」「農を体感」の理念のもと、町民の皆様がスクラムを組み、矢吹総動員で、町全体が明るく元気で、幸せを実感できる道の駅を目指してまいりたいと考えております。
 現在、道の駅の整備に向けて、学識経験者、商工団体、農業団体、各種まちづくり団体、公募委員、国・県行政機関などで構成される「道の駅やぶき地域協議会」において、仮設実験店舗運営部会及び特産品開発等推進部会を設置し、各種事業を推進していただいております。
 平成30年度は、仮設実験店舗「おいしい矢吹マルシェ」の運営及び「やぶき食卓博覧会」の開催など、道の駅の整備に向けた実践的な取り組みを行い、多くの成果と課題を得ることができました。ご協力いただきました多くの皆様に感謝申し上げます。
 また、道の駅の整備に向けては、国道4号の4車線化を含めて国の動向を注視する必要がありますが、平成35年度の道の駅開業に向けて鋭意取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
 さらに、旧総合運動公園用地利活用事業につきましては、平成29年5月に策定した「旧総合運動公園用地利活用計画 基本構想」に基づき、将来的な教育・社会教育施設の用地として活用することで具体的な検討を進めておりますが、その用地の一部を矢吹消防署庁舎建設用地として活用することとしており、今後は、白河地方広域市町村圏整備組合により消防署庁舎整備事業が進められますが、安全で安心なまちづくりの実現のため、町といたしましても連携を密にしながら事業の推進に努めてまいりたいと考えております。
 
【平成31年度政策方針】
 このような中、平成31年度は「矢吹町復興計画」の発展期3年間の2年目、また「第6次矢吹町まちづくり総合計画」の前期4年間の最終年度であり、前期4年間の事業評価を含めて検証作業を行い、平成32年度から始まる後期基本計画の策定作業を進め「未来を拓く日本三大開拓地 さわやかな田園のまち・やぶき」の確実な達成を目指し、効果的な事業の推進を図ってまいります。
 中でも、平成31年度は、「矢吹創生(地域経済循環)」「子育て世代応援」「健康・医療(健康寿命の延伸)」「協働のまちづくり」「ブランド化・情報共有」の5つを重点分野と定め、確実な事業の推進を図ってまいりたいと考えております。
 矢吹創生(地域経済循環)では、「矢吹町復興計画」の発展期2年目として、これまで整備してきた事業を有機的に結びつけ、(仮称)まちづくり矢吹事業等を推進することで、地域経済循環を見越した新規雇用の創出と定住・交流人口等の増加を図る「矢吹創生」を目指してまいります。
 子育て世代応援では、子育て世代の負担軽減を図るため、0歳から2歳児の非課税世帯の保育園保育料及び3歳から5歳児の幼稚園・保育園保育料の無料化について、国より前倒ししたスケジュールで実施するほか、預かり保育料の一部無料化、放課後児童クラブの休日預かりの拡大、さらには、幼稚園の弁当給食の導入など、子育て世代のニーズに即した町独自の子育て支援施策を拡充させることで、若い世代に選ばれるまちづくりを進めてまいります。
 健康・医療(健康寿命の延伸)では、全ての町民がいきいきと健康な暮らしを続けるため、健康づくり、生活習慣病の予防、早期発見など健康増進事業のまちづくりを進め、心身ともに自立し、健康的な生活ができるよう支援しながら、医療費の削減を目指してまいります。
 協働のまちづくりでは、第6次矢吹町まちづくり総合計画におけるまちづくりの理念、「自助」「共助」「公助」の考え方のもと、まちづくりの共通目標を達成するため、町民、行政区・町民活動団体、事業者、行政等が連携・協力し、相乗効果を発揮する、郷土愛と参加の「協働のまちづくり」を進めてまいります。
 ブランド化・情報共有では、矢吹町の魅力を全国にPRするため、日本三大開拓地「開拓の町・矢吹」のブランド化を継続的に推進するとともに、情報発信を徹底することで、協働する主体同士がまちづくりや町の将来像を共有し、同じ方向に向かうまちづくりを推進してまいります。
 この他、第6次矢吹町まちづくり総合計画の7つの分野である「人」「支えあい」「子ども」「仕事」「くらし」「復興」「計画実現のために」において、それぞれに重点事業を定め住民福祉の増進に努めてまいりたいと考えております。
 
【矢吹町まち・ひと・しごと創生総合戦略で人口減に歯止めを】
 人口減少は、全国的に予想を上回るスピードで進んでおり、地域の特色を活かしたまちづくり「地方創生」を目指した取り組みが必要となります。
 本町では、平成27年10月に「矢吹町まち・ひと・しごと創生人口ビジョン」及び「矢吹町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定したところでありますが、本計画の計画期間が平成31年度で終了することから、第6次矢吹町まちづくり総合計画後期基本計画の策定と併せ、各種ニーズ調査を踏まえた効果的な人口増加施策の位置づけと現計画における宅地造成等の各種事業のさらなる推進を図るため、総合戦略の見直しを行ってまいります。
 なお、平成31年度は、東北自動車道矢吹ICの南約1Kmに位置する矢吹町と泉崎村の町村境に(仮称)矢吹泉崎バスストップを整備し供用開始を予定しており、高速バスを活用した首都圏とのアクセスの向上が図られ、交流人口の増加、ひいては移住・定住の促進に期待しているところであります。
 
【町民の皆様の輝かしい活躍と多くの皆様の後押し】
 このような中、矢吹町は非常に活気に満ち溢れ、町民の皆様も光り輝いていると感じております。子ども達の光り輝く活躍としては、スポーツ少年団等の全国大会への出場決定をはじめ、数多くの競技・大会での入賞など、子ども達の活躍は多岐に渡り目覚しいものがあります。
 また、大人も輝いております。特に、第12回市町村対抗福島県軟式野球大会においては、矢吹町チームが3位という素晴らしい結果を収めました。さらに、奉仕の心で町づくりに励むボランティア団体・行政区・企業等の皆様が“協働のまちづくり”の先頭に立って活動いただいております。
 一方、町を応援してくださる皆様が大勢おります。「名誉町民」の中畑清さんをはじめ、「矢吹町PR大使」の本町出身 若手演歌歌手の津吹みゆさん、「矢吹町お米PR大使」の田んぼの学校の校長先生としてご協力いただいているタレントの大桃美代子さんなど、多くの皆様のご支援とご協力により矢吹町は輝き続けていることを忘れてはならないと感じております。
 
【矢吹町の輝かしい未来に向けて】
 町では、このように本年も多くの事業が予定されておりますが、町民の皆様の熱意とともに本町が先人から引き継ぐ開拓精神により、「矢吹町復興計画」及び「第6次矢吹町まちづくり総合計画」の目標達成に向け、一つひとつの政策を確実に進め、「新生矢吹町」という輝かしい未来に向かって着実に歩んでまいりたいと考えておりますので、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、皆様にとりまして、今年も素晴らしき一年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

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