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鬼穴古墳群

鬼穴古墳群01鬼穴古墳群02

鬼穴1号墳

現状で径26×27m、高さ4.1mの円墳

墳丘裾部から形象墳輪片とみられるものが出土している。内部主体として南方に開口する横穴式積石石室を有し羨門【せんもん】および羨道【せんどう】を有するが羨道は耕作により失われている。
石室は自然石を積みあげ、玄室と羨道とは仕切り石によって区画されている。
玄室は両裾を有し、やや胴張りをもった平面形を示し最大幅2.36m、長さ5.34m、羨道残存部3.5m、全長8.84mまで確認できるが、羨道部先端が破壊されているので、元来はもっと長かったとみられる。
天井石は、玄室の部分の三枚が残っているのみで他は失われている。玄室の高さ1.95m、羨道幅1.1m、床面には玉石を敷つめている。
出土品には、鉄鏃【てつぞく】、刀子【とうす】、切羽【せっぱ】、鞘尻【さやじり】、棗玉【なつめだま】があるが、明治期には開口していたということもあり、盗掘も考えられる。
県内の横穴式石室をもつ円墳としては大きいほうであり、しかも数少ない両袖式石室が比較的よく残っていて須賀川市蝦夷穴古墳と共に横穴式石室をもつ後期古墳(7世紀前葉)の代表的なものと認められている。
1号墳の西方に隣接して2号墳(未発掘)がある

【文化財案内看板より】
 この古墳は、工場敷地の整地により裾部を3~5メートル削られている。墳丘裾部から埴輪片が出土している。内部主体は、南方に開口する横穴式積石石室で羨門(古墳の入り口)及び羨道(古墳の入り口から玄室までの部分)の一部は耕作によって失われている。石室は、自然石を積みあげて築成し、玄室(棺を納める室)と羨道とは仕切石によって区画され、玄室は両裾をもち、やや胴張をした平面を示し、最大幅2.3メートル、長さ5.34メートル、羨道残存約3.5メートル、全長8.84メートルで、羨道部先端が破壊されているので、もとはもっと長かったとみられる。
 天井石は、玄室部分が3枚残っているが、羨道部のものは失われている。玄室は、高さが1.9メートルあり、床面に玉石を敷きつめている。この古墳は、県内の、横穴式石室をもつ古墳としては大きい方で、しかも県内では数少ない両袖式石室が比較的よく残っており、後期古墳の代表的なものである。西方にある2号墳(未発掘)もあわせて指定されている。
(上記の写真は2003年2月に撮影したものです。鬼穴古墳は2011年3月に発生した東日本大震災により被害を受けました。現在、矢吹町教育委員会では災害復旧事業を進めているところですので、安全確保のため古墳内部への立入りを制限しております。)

昭和47年4月7日 県指定

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