平成21年9月

「アニキ」という名の住人

今回の主人公は、我が家の「アニキ」である。

 私には実の兄はいないが、「アニキ」がいる。愛猫の名前である。我が家の住人になって6年目のオス猫である。

 生まれは富士の裾野。捨て猫だった。淋しさまぎれか、気まぐれか、私の息子が貰い受け、東京のアパートで1~2カ月育ててみたものの手に余り、新幹線に乗って我が家に運ばれ今に至る。一人っ子の息子が「アニキ」と命名。体毛は薄茶色で、中々の男前である。我が家に来る前には、猫を飼うことを嫌っていた家族も、飼ってみればまさに“猫可愛がり”。しかし、“親の心子知らず”ではないが、「アニキ」に至っては知らんぷりのマイペース。全く可愛げがない。まず名前を呼ばれてもニャーと鳴くことはない。人に抱かれることも嫌がる。甲高い子どもの声は大嫌い。私の妹と弟の小さな子どもの声が少しでも聞こえただけで二階の安全地帯に一目散で逃亡である。

しかし、ご主人様には忠実である。ご主人様とは、何を隠そう私である。女房に言わせればご主人様ではなく、単なる遊び相手ということになるが、私にだけは愛想(チョッカイ)を振り撒き、“ニャー”ではなく“ニャッ!ニャッ!”と声を出し私にまとわりつくのである。外に出すのは危ないということで家の中で一日を過ごす「アニキ」のストレス解消の相手が私であり、唯一の癒しが私と過ごす一時でもある(?)。

 私の帰宅をひたすら待ち続け、深夜になろうが私の車の音、足音に耳を澄ませ、目を凝らし、玄関脇の窓ガラス越しに待つ姿はいじらしく、可愛い。家に入るや否や、“ニャッ!ニャッ!(帰りが遅い、今まで何してたんだ!)”と鳴き、遊びを催促するのが日課である。私の帰宅後20~30分間は「アニキ」と遊ぶ。気の強い「アニキ」の“ネコパンチ”は強烈で、また後ろ足立ちして果敢に飛びかかる姿は、歌舞伎役者の見得を切る姿にそっくりである。お陰で私の両手両腕は生傷が絶えない。

 寝る前に、習性というか本能というか、必ず食事を摂り、私か女房の布団で一緒に寝る。最近は私の傍で寝るのが多い。私の腕枕で眠る寝姿に、私の心も癒される。今夜もゴロゴロ喉を鳴らして、「アニキ」は私と寝るのだろうか。今から楽しみである。

矢吹町長 野崎吉郎

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