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町長談話 令和3年3月号

町長談話 

蛭田町長

 

 

 昨年の夏と秋、私は自転車通勤をしていました。家並み、地域の皆さまが植栽した花々、車道と歩道の危険の有無、田の用水や生育と荒廃の状況etc.が自転車だとよく見えるのです。
 朝は時折、小学生の集団登校と遭遇し、見守りの地元の方々や児童から「おはようございます」と挨拶され、その瞬間「矢吹に生まれて良かった、矢吹は良い町、誇れる町」と言ってもらえる町にしたい強い思いが心に充ちる。選挙中にもあちこちで聞いたお母さん、おばあちゃん達町民の皆さんからの未来に向けた切なる願い「借金や負の遺産を子や孫達に残さないで。誇れる町にして」を噛みしめるのです。
 私は借金全てが悪いとは思わない。町の商店や工場、農業等の売り上げ・生産・収益を上げ、町全体と皆さんの懐を温かくする種を蒔き育てるためのモノ、それなら大賛成。福祉、子育て・教育の拡大・充実も可能となります。「必要性のないモノ・無駄なモノは作らない」「町民が各々の個性に応じて働き、報われる町、正直者が馬鹿を見ない町を作る」は私の使命と思っています。 
   
 

 さて、目を転じて昨年はコロナ禍が深刻な中、他方地域や町の将来に向けて大きな学びとヒントを得た1年であったかと思います。
 1点目はこれまでの常識やパラダイム(既成の枠組み)が大きく変わった1年でした。今回のパンデミック(コロナ禍)が明治維新とも比肩する衝撃で時代転換を急加速させるのではと考えております。
 これまでの個人の働き方は、「這ってでも出勤して長時間労働と会議」でしたが「出勤せずリモート(遠隔操作)で自宅で仕事と会議」と働き方は首都圏、関西圏の大企業中心に大きく変わっております。また、組織としても、特に管理部門(総務企画、人事、財務等)中心に本社機能の地方分散(維持コストを大幅に削減できる)の動きが急速に拡大しております。私は首都圏、関西圏(海外も含む)の役所、企業幹部等に友人も多く、こうした動きは毎日ビンビン伝わります。
 コロナ禍を契機とする大転換は「帰らざる河=元には戻らない大奔流」と考えられます。
 ここで注意すべきは、首都圏、関西圏の両方に抜群のアクセス至便を誇るわが矢吹町は人寄せ、企業寄せに本来かなりのAdvantage(優位性)を持ちますが、油断大敵です。
 目前にあるデジタル社会は、立地や交通の便は劣っても、デジタル環境と取り組み態勢及び人材をスピ-ド感を持って整備した組織が勝つ。例えれば、立地や交通の便は「刀と槍」、優れたデジタル環境と人材は「鉄砲=飛び道具」、これからは、立地の恩恵にあぐらをかいて戦うと惨敗します。


 第6次矢吹町まちづくり総合計画後期計画の重要な柱「(仮称)新田園都市構想」を「デジタル田園タウン」として全国に向けてしっかり掲げたいというのはそのためです。将来に向けた奔流をしっかりと捉え対応する、矢吹町と町民の皆さんのために新年度の予算等にも活かして行きたいと思っております。
 

 

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