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町長談話 令和3年11月号

町長談話 

蛭田町長

 

 新型コロナという「危機」をチャンスに変える~Afterコロナ社会に向けて 

 

 窓外に黄金の穂波が揺れ、収穫の喜びに沸くはずだった。地震による用水危機や様々な困難を乗り越えてきたが、最後に米価の大幅下落が待っていた。コロナによる外食産業の米需要減より在庫は急増。飲食店には不十分ながら支援策があるが、農家にはまだ無い。「さわやかな田園のまち やぶき」の守り手をどう励まし、元気づけるか。悩みは尽きない。

 

 さて、今月のテーマだが、そろそろコロナの呪縛から矢吹町を解き放ちたい。


 町民のワクチン接種対象者の7割に2回接種という集団免疫の目安をとうに超え、8割も超えた。全国の緊急事態宣言等も解除され、ステージは大きく変わった。
 マスクをしない、酒を痛飲して大騒ぎ等の危険行為は論外だが、「新しい生活様式」を基本的に守りながら「正しく恐れ、適切に気をつけて、経済、地域、文化活動を徐々に再開する」のだ。
 コロナの感染を0にしても、自粛等により町の灯が消えたように沈滞しては、コロナとの戦いは負けだ。コロナにはかからなくとも経済活動の沈滞で多くの人々の生業が脅かされる。外食産業の苦境が農家の苦境に繋がる。そして社会全体で特に個人事業者、アルバイト、非正規等弱い立場の人々にこの約2年の苦境がのし掛かり、蓄えも尽きるのではと危惧する。
また、元気で自立していた高齢の方々が、コロナを恐れて活動を抑制して家にこもり、心身が衰える。それで自立と健康寿命を失うとしたら、ご本人も家族も社会も大変不幸なことだ。
 気をつけながら正しく恐れ活動を徐々に再開しよう。人とのコミュニケーションを取り戻そう。

 コロナウイルス禍を経て、新たな感染の波にも備え、一定の感染防止対策は保ちつつ、新たな対策を進める。例えばデジタル化、オンライン化による備えだ。
 職場のテレワークや学校のオンライン授業が進めば、第6波の兆しが見えたら、ワクチンの打てない小学校(12歳未満は接種不可)等は速やかにオンライン授業等に切り替え、ワクチン未接種者の集団生活というリスクを極小化できるよう体制整備が急がれる。職場は事業者の規模、テレワークの装備・訓練の度合いにより、順次オンライン化を進めることとなるが、社会人はワクチン接種が進み、感染爆発と重症化はかなり回避出来ると考える。
 また、年内にコロナの経口治療薬が使用可能になりそうな情勢であり、この治療薬とワクチン接種・オンライン化の普及・徹底がコロナとの戦いの勝負の切り札となると思われ、コロナに克つ、あるいは上手く付き合う道具立てと方法は整いつつあるのではないか。


 コロナとの戦いと対応のステージを試みに記すと以下のようになる。


With新型コロナ(コロナ感染拡大と収束の混在期 令和2年~令和3年秋) 
・ワクチン接種開始  ・行政DX(デジタル革命)の整備開始  ・日本のデジタル化への取り組み本格化・コロナ感染拡大により首都圏等への人口集中・集権型から地方への人口分散、分権進展へ

 

After新型コロナ(コロナ感染収束期・再拡大と混在も有効な対策確保 令和3年冬?~)
・ワクチン接種と治療薬等の普及  ・行政DX(デジタル変革)の進展  ・日本のデジタル化が本格化  ・コロナ拡大危惧により首都圏等への人口集中・集権型から地方への分散、分権型へ移行  ・マイナンバーカード普及促進、住民データ蓄積とデータ連携(自治体、国、民間)進展 ⇒申請型行政からプッシュ型行政への転換(孤立する高齢者や弱者を「一人も取り残さない」ため必須の備え)

「進化論」は説く。生物の歴史は、大きな環境変化(氷河期の到来等)に際し、強大な生物やその時点で優れた生物(「特定の環境に過度に適応している」)が生き残るのではなく、環境変化に応じて変わる、適応する勇気と柔軟性をもつ生物が生き残ることを示している。
 コロナ危機を契機とした❶行政をはじめとするDX(デジタル変革)の進展等、日本の遅れたデジタル化の本格化と、❷首都圏等への集中・集権型から地方への分散・分権型へ移行等.に、この3~5年で町としてこの大波にどう対応できるか、矢吹町の可能性と未来(遠くない!)を大きく左右するのではないかと考えている。

 

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