平成25年8月

「人は何のために生きるのか1」

先月2日、或る方の誘いを受け、貴重な話しを聞く機会に恵まれた。京セラの名誉会長であり、KDDI最高顧問、また、日本航空を奇跡的に再建された盛和塾塾長の稲盛和夫氏の講演会に参加できたのだ。

震災で大きな被害を受け、原発事故による放射能に今なお苦しむ福島県民に生きる勇気と励ましのため、氏のたっての希望と、「盛和塾福島」のスタッフの熱い思いで実現した講演会に、幸運にも参加できたのだ。3000名を超える聴衆者を前に、日本を代表する圧倒的な存在であるにも拘らず、椅子に座り出番を待つ稲盛氏のその姿は、あくまでも静かで、穏やかであり、言うならば、すべてを悟り切った聖者そのものであった。静かな語り口から発せられた声は、今まで誰からも聞いたことのない印象と共に、私たちの心に沁みた。

「人は何のために生きるのか」と氏は私たちに問いながら、氏の80年に及ぶ人生を振り返りながらの講話は、これからを生き抜かねばならない私たちを導くに充分な、価値ある話しであった。この誌面を借りて講話の内容を書いてみる。皆さんにお伝えしたいことが余りにも多く、一度では、全てを書き表すことは難しいため、一回目は今月号に、二回目を次号に書くこととしたい。

まず、冒頭のあいさつで次のように語り出した。

「私は、人は皆、幸せな人生をまっとう出来ると考えております。どんな境遇にあろうとも、愚痴や不平不満を漏らさず、常に生きていることに感謝すると同時に、周囲の人々に対して、また社会および自然に対しても感謝するような澄み切った美しい心を持つ。また、いかなる困難に遭遇しようとも、明るく前向きに、自らの運命をいい方向に変えていこうと必死の努力をする。そのように務めるならば、誰もが幸せな人生を歩むことが出来ると私は信じております。」と。決して恵まれていたとは言えない境遇の中で育った幼少期。戦中、戦後の混乱の中で、挫折や苦悩を味わった青年期。27歳という若さで「京セラ」という会社を経営することになった氏が、思い辿りついたいくつかの話しも紹介しないわけにはいかない。

「善きことを思い、善きことを行えば、人生は好転する。」

~「人生は「運命」という縦糸と「因果の法則」という横糸によって織りなされる。」少し詳しく書く。「私は人生とはどうなっているのだろうかと、ずっと考えておりました。人生というものは、我々個人が生まれたときから死ぬまでのあいだに、どういう道を辿っていくのか、もうすでに決まっているのではないだろうか。すなわち、人にはそれぞれ決められた運命があるのではないか。」「人は運命というものに翻弄されながら、その過程で、善いことを思い、善いことをすれば、人生にはよい結果が生まれる。悪いことを思い、悪いことをすれば、人生には悪い結果が生まれるという「因果の法則」があるということを私は思い始めるようになりました。この因果の法則が「横糸」と運命という「縦糸」で織られた布が、それぞれの人生を形づくっているのではないかと、私は考えるようになったわけです。」そして、次のような話しも続けて頂いた。

「因果の法則」によって「運命」を変えることが出来る

この話しは、中国の明の時代に書き表された「陰騭録(いんしつろく)」という書物の内容について、東洋哲学者である安岡正篤さんの「運命と立命」という本の中で解説されており、「陰騭録」についての詳細は、誌面の都合で次回に書かせて頂くことにし、今月のひと言とします。

矢吹町長 野崎 吉郎

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは企画総務課です。

役場2階 〒969-0296 福島県西白河郡矢吹町一本木101

電話番号:0248-42-2111 ファックス番号:0248-42-2587

メールでのお問い合わせはこちら

アンケート

矢吹町ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?
広告掲載について 閉じる
スマートフォン用ページで見る