平成23年12月

「除染に関する説明会に臨んで」

  先日、細野豪志環境大臣が県庁を訪れ、放射能除染の説明会が開催された。

  県内59市町村長等が出席する中、国の除染に関する「ロードマップ」(工程表)と除染に伴い発生する「放射性物質の中間貯蔵施設の整備」の考え方を説明するとの主旨で開催された。

 ポイントは次の通りとなっている。

  • 本格的除染は平成24年1月から開始する
  • 汚染物質の仮置場での保管は3年程度
  • 市町村又はコミュニティ毎に仮置場を確保
  • 除染特別地域(警戒区域・計画的避難区域)では、市町村の協力を得つつ、環境省が仮置場を確保
  • それ以外の地域(矢吹町も対象)では、国が財政的・技術的な責任を果たしつつ、市町村が仮置場を確保

 環境省の政務官のここまでの説明に、さすがに私も「カチン」と頭に来た。というのも、何故、中間貯蔵施設に移すまで仮置場の保管に3年程度(以内と言って いない)要するのか。そもそも、何故、特別地域だけが環境省つまり、国が全部面倒を見るのに、矢吹町を含む大多数の市町村は別扱いで、自分のことは自分で やれ、地域のコミュニティで実施してくださいと言うのか。

 しかも、今まで特別地域には国や東電のお偉方が頻繁に説明会を開催し、且つ具体的な対策が講じられているにも拘らず、それ以外の多くの市町村は 何故このタイミングでの説明会なのか、多くの疑問が残る。故郷を追われるようにして避難されている市町村のご苦労は十分に理解出来るが、大臣及び国は、放 射線・放射性物質が低レベルであり、暫定基準値を下回る安全な地域だから大丈夫といった認識を持っているなら、それは大きな勘違いであり、認識不足も甚だ しい。不安を感じる心は、避難されている方々と全く同じであることを改めて認識すべきである。

  しかも、その後の仮置場・貯蔵施設の説明でも、「ロードマップ」と言いながらも何の見通しもない中で、

  • 平成24年度内に中間貯蔵施設の設置場所を選定
  • 中間貯蔵開始後30年以内に、福島県外で最終処分を完了する

と言い切っている。これも一方的な説明に終始。

 その後、意見交換の場に移り、私も南相馬市の桜井市長の次、二番目に矢吹町の現状、置かれている立場、住民の苦しみを大きな声で前段の疑問を含めて話をさ せて頂いた。細野大臣、政務官を始め、各担当の役人から納得できる回答は頂けなかったが、説明会の遅れに対する謝りの言葉と国・東電職員を各市町村に派遣 して頂けるとの大臣の説明に、一定の誠意を感じることが出来たことは小さな成果と受け止めたい。

 いずれにしても、除染と仮置場、中間貯蔵施設の問題は、矢吹町にとっても喫緊且つ重要な課題でもある。

  この後も国・東電の動向を見極めつつ、最優先の取り組みとして努力していくことを約束し、今月のひと言とする。

矢吹町長 野崎 吉郎

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