平成18年5月

「掃除道」

一冊の本に出会い、心に打たれた。本の名は「掃除道」。イエローハットの創業者、鍵山秀三郎氏が40年間実践し続けた、掃除について書いた本である。

この本を読む前まで、挨拶、掃除、整理整頓が社会生活、組織の中で、いかに大切であるかを認識はしていたものの、掃除の効果をここまで追及・実践した本に出会ったことはなかっただけに、読後の衝撃と感動は計り知れない。この本に「掃除を毎日続けるだけで赤字企業が黒字に、荒廃した学校が甦り、犯罪も減少した」と書かれていたことも手伝い、今まで外部に委託していた役場の庁舎清掃を、この4月3日より全職員で実施することにした。町では、「遺魂し」の考えのもと、モノや心を大切にすることは勿論、職員自らが出来ることは自らの手で実践しようと決断し、男子は7班、女子は2班に分け、1週間交代によるトイレ掃除当番表を作り、トイレ掃除以外は自分の執務掲所、さらには階段、ロビー、通路、玄関を各課ごとに割り当てし、全職員が掃除を実施したことはマスコミを通じて紹介されたとおりである。

私を含め、一緒に掃除に取り組んだ職員の感想を述べさせていただくが、トイレ掃除と聞いた時は、「行革だから仕方がないか」と思ったそうだが、やり始めると「夢中になった」、「トイレがキレイで気持ちがいい」と話し始め、まさしく本に書いてあるとおりだと感心した。

鍵山氏曰く、掃除を通じて職場内のコミュニケーション、職場環境が、ひいては町が良くなり、さらには人も謙虚になり、気付く心、感動の心、感謝の心が生まれると。トイレを磨くことは心を磨くことだと。始めたばかりの現時点では、私自身、まだ半信半疑ではあるが、鍵山氏が言われていることが体感できる日がくることを望みたい。

また、本の中の「凡事徹底」の言葉も紹介したい。「簡単なこと、単純なこと、単調なことをおろそかにしない。やれば、誰でもいつでもできる平凡なことを徹底し、継続することで平凡が非凡につながる」とある。毎日の掃除を通じ、町が生きる、人が生きる、そういう町をみんなでつくってみたい。

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