平成27年5月

「知事、福島の復興を語る」

内堀雅雄氏が福島県知事に就任されて5ヶ月が経とうとしている。連日、福島の復興・再生に向け、ご奮闘されている姿を見聞きするにつけ、その言動に頼もしさを感じているのは私ばかりではないだろう。知事の人柄・能力は誰もが認めるところだが、最も注目すべきは、知事自らが、自分の意志で、自分の言葉で、積極的にマスコミ、所謂、新聞・TVを始め、有識者と言われる人々と関わりを求め、福島の現状、福島の思いを力強く発信し続けていることである。福島の今置かれている現状を誰よりも的確に認識されている知事だからこそ成し得る行動であり、福島県民の熱い思いを背負った知事のこれまでの言動は賞賛に値するものだと私は思っている。

このように、まさに八面六臂の活躍といった表現がぴったりの知事とのお付き合いも、11年となる。お付き合いさせて頂き感じることは、体も大きいが、懐の広さ、心の広さを兼ね備えた、実に魅力的な人間であるということがいえる。ありとあらゆる事案に対する的確な分析力と判断力に基づき理路整然と語る知事を知る方々、誰もが等しく抱かれる思いだろう。

しかし、全ての町民が知事の人となりを知っているかといえば、そうとも言い切れないことも事実。この機会に、この誌面を通じ、大変おこがましいとは思いますが、知事の人となりを紹介してみたい。どのように、又、どんな事から話そうかと考えてみたのですが、先日、丁度知事の講演会という機会に恵まれたので、その時の内容を紹介してみたい。

その講演会は、3月23日(月)に、時事通信社主催の「内外情勢調査会福島支部懇談会」において、「ふくしまの復興」と題し開催され、これから記すことは、その時の内容である。

知事は、まず、演題の「ふくしまの復興」を修正する話から始まった。今や「ふくしま」ではなく、「FUKUSHIMA」であると。世界から見た「福島」は、震災前は全くといっていい程知られていなかった。しかし、今、「FUKUSHIMA」は、ネガティブとはいえ、日本で一番知られている県になったことに触れ、このことは、読売新聞社のアンケート調査「戦後70年の歴史を象徴する10の出来事」ランキングでも明らかであることを紹介。その中で、(中略)第3位が福島第一原発事故、2位が阪神淡路大震災、そして第1位が東日本大震災であること。このように、3位と1位を占めた東日本大震災と原発事故は、国民に与えた衝撃は大きく、余りにも福島にとって重荷であると話した。

次に知事は、県知事になるまでの13年の足跡を振り返った。H13.4.1に福島に着任した。美しい福島、穏やかな県民と共に10年を過ごさせて頂いたことを穏やかな口調で話しだした。しかし、H23.3.11。その日から福島が変わったと。激動の4年間を送り、その後、多くの推薦を受け知事選に立候補し、そして当選。選挙の初日、立候補の動機、意義を確認するため、福島市内で第一声を上げた後、新地町からいわき市まで選挙遊説をしたという。街路に人影はなかったが、それでも「何のために、誰のために知事選に立候補したのかをあらためて確認できた」と知事は話した。

知事就任直後の新聞報道で知事は、ミッション(使命感)、パッション(情熱)、アクション(行動)の言葉を使って意気込みを表現。

また、知事は自らの政治姿勢について、次の三点を具体的に示しながら話した。

一つ目は、「継往開来」~以前からのことを継承し、未来に向かって物事を進めていくこと。

二つ目は、「現場主義」~県庁の「庁」は、元々「廳」と書き、「耳を突き出して聞く」という意味があること。更に「知事」とは「事を知る」と解説された。

三つ目は、「進取果敢」~積極的にチャレンジ。就任4ヶ月間の知事の言動に注目していた私も、今回この三つの話を聞いて納得。成程と唸らせて頂いた。県内にあっては、私たち59市町村長との直の対話を実行し、県内各地域の課題に対し適切に対応し、更に、多くの仮設住宅で避難生活者の生の声に耳を傾ける。さらには、国・政府との交渉、原発の収束・廃炉に向けた取組み、はたまた汚染物質の中間貯蔵施設へのパイロット輸送や、復興に係る法律の制定及び予算の確保など、知事の動きには目を見張るものがある。震災、原発事故の風化が懸念され、集中復興期間が今年度をもって終了する等、先々が不安視される中での知事の有言実行に改めて期待したいし、応援もしたい。

福島の将来像についても熱く語った。いくつかの再生に向けて、次のキーワードに基づいて語った。

「イノベーション」~何を革新するのか、何が革新なのか。

  まずは、再生可能エネルギー。原子力に依存しない、洋上・風力・太陽光・バイオマス発電の有効性、将来性について話をし、強力に推進していくこと。

次に、「ロボット技術産業の誘致」~すでに南相馬市に進出していることや、これからも県内に積極的に誘致していくこと。

さらに、未来を開くキーワードとして、

「2020(5年後)」~福島復興計画の目標年次であり、東京オリンピックの開催に注目。5年後、福島がどこまで復興しているのか、正念場でもあること。などを挙げ、進取果敢(チャレンジ)したいと話す。その為には、「同志」をどれだけ増やせるかが重要とも。県内、県外はもとより、国外にまで手を拡げ、多くの方々の同志の力を求めていきたいとも話した。

今年は、福島を大いにPRすべく「福島デスティネーションキャンペーン」が4月から開催される。福島の未来を切り開く格好の年であり、皆さんと共に大いに盛り上げていきたいと話し終えた。

知事の講話を忠実に記した為に原稿枚数が増えた。どうしても皆さんに伝えたい為に、今月の私のひと言も長くなったことをお詫びし、ペンを置く。

矢吹町長 野崎 吉郎

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