平成27年1月

「年頭にあたって」

ここに新年を迎えるにあたり、町民の皆さんに対し謹んでご挨拶を申し上げます。

始めに、東日本大震災により、今もなお避難生活を強いられている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

さて、あの未曾有の大震災から3年10ヶ月を迎えようとしております。
町民の皆さんをはじめ多くの皆様のご支援とご協力により、平成26年3月をもって復旧作業を完了いたしました。
しかし、町では、震災前の水準に戻すだけの単なる“復旧”にとどまることなく、震災を契機に、生活基盤、産業や経済など、その強み弱みを見極め、震災以前以上のまちづくりを目指す“復興”に向け、各種事業に全力で取り組んでおります。

昨年を振り返りますと、平成26年度は、矢吹町復興計画の計画期間において、復興期の初年度と位置づけており、町民の皆さんが“復興を実感できる年”となるよう、特に復興関連事業に力を注いでまいりました。

これまで、震災の教訓をもとに、平成25年12月には、文化センター駐車場敷地内に100トンの耐震性飲料水兼用貯水槽を設置し、平成26年10月には矢吹小学校校庭にも同様の貯水槽を設置いたしました。今後は中畑地区・三神地区への設置の検討も深めてまいります。

また、災害時の備えとして、文化センター駐車場敷地内には、応急復旧資材をはじめ毛布や非常食等を保管する備蓄倉庫の設置が年度内に完成する予定であります。

さらに、長年の懸案事項でもありました防災行政無線の難聴対策としまして、280メガヘルツ帯の周波数を利用した防災無線システムを構築するため、1,000台の防災ラジオを各世帯に導入する事業を進めております。
今回導入する280メガヘルツ防災ラジオは、従来の防災無線の個別受信機等に比べ、建物内へ電波が届きやすい特性があり、台風等の暴風雨の中でも確実に、室内へ情報を伝えることが可能となります。
なお、来年度以降も要望調査等を行い、随時導入してまいりたいと考えております。

また、現在も多くの方々が、仮設住宅や借り上げ住宅等での生活を強いられております。
町では、災害公営住宅整備事業を単なる住宅整備にとどまることなく、中心市街地の賑わい創出や活性化、さらには自然環境との調和や防災対策の強化など、本事業が復興に資する事業となるよう検討を行っております。
昨年12月に中畑地内4戸の住宅建築に着手し、本年2月には中町地内14戸の建築に着手する予定で進めております。
また、来年3月までには34戸の建築を予定しており、合計52戸の災害公営住宅を整備することで、避難生活を強いられている方々の安心した生活の確保に努めてまいります。

また、東日本大震災の影響等による子ども達の運動能力向上を図るため屋内外運動場の整備を矢吹駅東口の小松地内に進めております。
現在、3月の施設オープンに向け工事は順調に進んでおり、子ども達が本施設で元気一杯遊んでいる姿が今から目に浮かび大変楽しみであります。

さらには、大池、ひまわり、新町、小池の4地区の都市公園、並びに4小学校の遊具を更新する事業を実施いたしました。中でも都市公園の遊具については、町内はもとより町外の子ども達も利用するなど、好評をいただいております。

この他、防災拠点を兼ね備えた地域の拠り所である第1区自治会館整備事業、奥州街道、石川街道等の町道歩道整備事業、街なかへの地域交流、憩いの拠点としての複合施設の検討、さらには、歴史的文化遺産の大正ロマンの館の利活用など、復興に向けた具体的な事業の検討を深めております。

一方、東京電力福島第一原子力発電所の事故は、今なお収束への気配は感じられるものではありません。
町といたしましては、「除染なくして復興なし」と掲げ、全町内の除染作業を平成27年度内の完了を目指し進めており、特に、比較的放射線量が高い町西側地域を最優先に除染を行い、安心して暮らせる生活環境作りに全力で取り組んでおります。
昨年までに、柿之内、田内地区の住宅敷地の面的除染を完了し、現在は、4区・五本松・2区井戸尻地区の除染を進めており年度内の完了を予定しております。
また、JR東北本線を境に、残る西側地区全家庭の詳細線量調査を昨年までに完了し、昨年11月からは、東側地区、中畑地区の線量調査を開始したところであり、今月からは、三神地区全家庭の線量調査も実施してまいります。
さらには、ふくしま森林再生事業による山林の間伐等を進めており、放射線量の低減に努めてまいります。

この他、町民の方々の健康に対する不安を取り除くためホールボディカウンターによる内部被ばく検査を実施しております。昨年からは、検査体制の充実を図り、生後7ヶ月の乳児から検査ができる体制が整いました。今年も健康に対する不安の解消が図られるよう更なる検査体制の充実に努めてまいります。

このような震災からの復興へ向けた取り組みは勿論のこと、本町の最上位計画である第5次矢吹町まちづくり総合計画は、平成18年度を初年度に平成27年度までの10年間を計画期間とし、本年はその最終年度にあたる年となります。
現在、本計画に位置づけた主要事業、事務事業等の検証作業を進めており、その検証作業の中では、町民の皆さんからのアンケート結果等を踏まえた評価を実施し、平成28年度からはじまる第6次矢吹町まちづくり総合計画の策定へ向け、町民の皆さんの意見を反映させ、今後のまちづくりを着実に進めてまいりたいと考えております。

これらを踏まえ、平成27年度は次の5つの項目を重点分野とし、第5次矢吹町まちづくり総合計画並びに矢吹町復興計画の目標達成へ向けて取り組んでまいります。
1つには「復興」であります。既に述べた通り、各種事業に取り組み復興が実感できるまちづくりを目指します。
2つ目には「子育て支援」であります。子ども子育て支援法施行に伴い、「子ども子育て支援事業計画」に基づいた事業展開を図り、子育てしやすいまちづくりを目指します。
3つ目には「健康・医療」であります。全ての町民がいきいきと健康な暮らしを続けるため、健康づくり、生活習慣病の予防、早期発見など健康増進事業のまちづくりを進め、医療費の削減を目指します。
4つ目には「企業誘致」であります。既存企業の事業継続、再開への支援、事業拡大を支援し、新たな雇用創出へ向けて企業誘致を強化し、働く場があるまちづくりを目指します。
最後に5つ目には「農業振興」であります。農家の皆さんが希望を持ち、持続可能な農業経営を支援すると共に、強い農業づくり、安心安全な農作物のまちづくりを目指します。

このように本年は、『復興を形にする年』として“復興”においても“まちづくり”においても結果が求められる年となります。そのためにも、各種取り組みを更に加速させ、これまで以上に皆様方と共に手を携えながら、一つひとつの事業を確実に進めていかなければならないと強く感じております。
まだまだ課題もありますが、「新生矢吹町」という輝かしい未来に向かって着実に歩んでまいりたいと考えておりますので、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、皆様にとりまして、今年も素晴らしき一年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

矢吹町長 野崎 吉郎

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