平成24年1月

 ここに新年を迎えるにあたり、町民の皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。

 昨年の3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震に端を発した東日本大震災は、我が町においても、家屋の倒壊や水道管の断裂をはじめ、道路、農地、また町の各施設に対し、大きな爪痕を残しました。公共施設においては約50億円、商工業関係においては約25億円、住居の損壊が約3,200棟という、かつて経験したことのない甚大な被害は、矢吹町を根底から揺さぶる、まさに未曾有の大災害でありました。

 また、震災に追い打ちをかけるように発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能問題は、10カ月を経た現在もなお、収束する気配は見えません。農産品はもとより、工業製品、観光業等にも風評被害の影響が及び、町内農商工業に対するダメージは大きなものがあります。

 さらには、最も心配されるのが“地域の宝”である子どもたちへの影響であります。放射性物質の影響を受けやすいとされる小さなお子さんを持つご家庭では、事故発生直後から現在に至るまで、我が子を放射線から守る様々な方策を、ひと時も気の休まることなく続けてこられたことであろうことは想像に難くありません。

 被災された全町民の皆様に対し、この場をお借りし、改めてお見舞いを申し上げます。

 しかし、矢吹町にはかつて、荒れ地を豊かな田園地帯に創り上げた先人たちのフロンティアスピリット(開拓精神)が今もなお、脈々と受け継がれていています。常々私が申し上げてきた我が町の卓越した“ひと”のパワーを、今こそ結集しこの難局に立ち向かう時が、今年、平成24年であると切に感じております。

 震災直後の避難・応急対策等には、家族・隣近所・行政区などの身近な場面での「支えあい」が強い力と大きな効果を表すことが実証されました。また、姉妹都市の三鷹市、日本三大開拓地友好都市の青森県十和田市・宮崎県川南町をはじめ、多くの自治体や企業の皆様から、震災直後の物資支援から多大な義援金、さらには復旧応援職員派遣など、厚い、そして暖かいご支援をいただきました。さらには町内に限らず、県内外から駆け付けた多数の災害ボランティアの皆様が、日夜応急対策に力を尽くして下さいました。

加えて、昨年9月に実施した「放射線低減クリーンアップ作戦」では、町の子どもたちを守るため、行政区を中心とする町民の皆様が一体となり、通学路等の放射性物質の除去に取り組んでいただきました。矢吹町の強い「絆」と「支えあい」の精神が顕れた一例でありました。ご支援ご協力をいただいた皆様に対し、深く感謝の言葉を申し上げるとともに、これら「支えあい」、即ち人と人との“絆”が、今後のまちづくりに際しても大きな原動力となるであろうことを、強く確信しております。

 こうした「支えあい」のまちづくりの実現へ向け、なによりも早期の復旧が求められます。被災された方々が震災以前の日常生活に回復することを目指し、住居・雇用・医療・福祉などの応急復旧による生活再建の支援を昨年に引き続き行い、町民一人ひとりの生活基盤の再建に取り組みます。また、社会生活基盤として不可欠な道路・上下水道・農業施設・教育施設等の早期復旧に全力で取り組んでまいります。これら復旧施策を完遂することにより、初めて復興へのスタートラインに立つことができます。そしてその先にある、震災以前以上の活気ある矢吹町の実現に向け、今年3月までに「復興計画」を策定し、町民の皆様のご協力の下、着実に復興への取り組みを実施してまいります。

 復興への道のりは今、スタートラインに立ったばかりであります。これから長く、険しい道のりが続きますが、その先にある皆様の笑顔、そして町が目指すべき将来像「みんなで支え創造する私のふるさと さわやかな田園のまち・やぶき」を心の支えとして、粉骨砕身の精神で邁進してまいりますので、“新しい矢吹”へ心ひとつに、町民の皆様のご支援とご協力を切にお願いいたします。

 結びに、矢吹町の力強い復興を決意し、次の言葉を申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

「~Never give up~矢吹はあきらめない!矢吹は負けない!」

矢吹町長 野崎 吉郎

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