平成24年3月

「震災から1年にあたって」

あのときから、間もなく1年が経過しようとしています。

  平成23年3月11日午後2時46分、3月議会の休議中の出来事でした。未だ嘗て経験したことのない、激しくそして長時間にわたる揺れに対し、私は立っていることもできず、只々床に這いつくばるばかりでした。

 揺れが収まった後、町内を巡回した際に我が目に飛び込んだものは、にわかには信じられない光景ばかりでありました。倒壊した家屋、陥没・地割れなどにより ズタズタになった道路、背丈ほどに隆起したマンホール。“これは夢か・・・?”と心の中で何度も問いかけながら、紛れもない現実に対し徐々に覚悟を決めていっ たことが、つい昨日のように思われます。

  それからは、800人にも及ぶ避難者の誘導・保護、次々と報告され増え続ける町内の被災状況とその対処、給水活動、主要インフラの懸命の応急復旧作業。いつまで続くのか、いつになれば終わるのか・・・。

  奇しくも地震発生時の大きな揺れの際と重なる思いを抱いた日々がしばらくの間続きました。

 結果、我が町の被害は、住宅・非住宅の全壊が520件、大規模半壊・半壊が合わせて1,941件、その他道路・上下水道・公共施設全般にわたる被災など、 甚大なものでありました。とりわけ農地及び農業施設においては、羽鳥用水関連施設の被災により、町内のおよそ6割の水田の作付が不能となるなど、農業を基 幹産業とする我が町にとって、大きなダメージとなりました。

  そして、これら地震による被害に追い打ちをかけるかのような放射能問題は、住民の健康への影響への懸念や農産品の風評被害による地域ブランドの失墜など、事態は深刻であり、今なお収束の気配は感じられません。

  このように、まさに未曾有の大震災が襲ったことは我が町にとり大きな悲劇でありましたが、一方で“支えあい”の精神が顕現したことも事実であります。

 道路や水道の応急復旧に尽力された建設協力会の皆さん、一早く被害現場の把握、給水活動に全力を傾けて頂いた消防団員の皆さん、避難所での救護活動を支え てくださった町内外のボランティアの皆さん、震災直後に支援物資を届けてくださった三鷹市・十和田市・川南町の姉妹・友好都市をはじめとする関係機関の皆 さん。こうした方々の“支え”無くしては、現在に至り、一応の落ち着きを取り戻した今日の矢吹町の姿はあり得ませんでした。この場をお借りし、改めて感謝 の言葉を申し上げます。

  これら「支えあい」、即ち人と人との“絆”が、今後のまちづくりに際しても大きな原動力となるであろうことを、強く確信しております。

 それには、なによりも早期の復旧が必要です。以前の日常生活に回復することを目指し、生活再建の支援を引き続き行い、町民一人ひとりの生活基盤の再建に取 り組むことをはじめ、社会生活基盤として不可欠な道路・上下水道・農業施設・教育施設等の早期復旧に全力で取り組んでまいります。これら復旧施策を完遂す ることにより、初めて復興へのスタートラインに立つことができます。そしてその先にある、“震災以前以上の活気ある矢吹町”の実現に向け、間もなく策定さ れる「復興計画」を、町民の皆様のご協力の下、着実に取り組んでまいります。

 復興への道のりは今、スタートラインに立ったばかりであります。これから長く、険しい道のりが続きますが、その先にある皆様の笑顔、そして町が目指すべき 将来像「みんなで支え創造する私のふるさと さわやかな田園のまち・やぶき」を心の支えとして、粉骨砕身の精神で邁進してまいりますので、“新しい矢吹” へ心ひとつに、町民の皆様のご支援とご協力を切にお願いいたします。

矢吹町長 野崎 吉郎

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