平成24年5月

「3つの入学式」

嬉しい話題を2つ、そして考えさせられる話題を1つ紹介したい。いずれも入学式の話題である。

 今年も例年通り、中学校、光南高校、農業短期大学校の入学・入校式に招かれ、足を運んだ。

 矢中の入学式では、式が始まる前に、矢祭中から赴任された箭内三紀夫校長先生から話を聞く機会を得た。先生が初めて矢中に赴任されての感想である。

 先生曰く、「新校舎も立派だが、子ども達の態度が立派なことに驚いた。校長としてまず初めに、子ども達に話しておかなければならないと、胸に抱いていたこと、つまり、“挨拶をしっかりしましょう。”“人の話はよく聞きましょう。”“決められたことは守りましょう。”が全て出来ている。」と話され、さらに、入学式を終え、一緒に体育館から退出する際にこうも話された。「町長、素晴らしい入学式でしたね。校歌を歌う態度。心を一つに大きな声で歌う姿。何よりも式の始まりから終わるまでの微動だにせず姿勢を保ち続けた子ども達の態度には感心しました。素晴らしい子ども達ですね。」と聞くにつけ、私も心が温かく嬉しくなった。

 翌週の光南高校の入学式。光南高校の入学式も毎年招かれ出席している。光南高校の入学式の楽しみは、式の後半に演奏される校歌を聴くことだ。とりわけ、シンセサイザーと合唱部のハーモーニーはいつ聴いても感動する。

 しかし、今回敢えて話したいことは別にある。新入生の入場後、各担任がクラス毎に生徒の呼名をする際の出来事だ。呼名された生徒は、大きな返事と共に席を立つのだが、何と、呼名された生徒が起立後に、演壇の校長先生に対し、丁寧なお辞儀をしたことだ。238名の入学生全員がである。

 先生の指導が事前にあったのか、生徒の自発的なことなのかは伺い知れないが、それにしても見事な立居振舞である。目上の者を敬う。そして態度で表す。見ている私たちの心を震わせるのに十分な姿を見た。新入生の皆には、その気持ちを忘れずに充実した学生生活を送って欲しいと思ったし、今時の高校生に、こうした心根が今もってあることに心から嬉しくなった。

 次の日、農業短期大学校の入校式にも出席した。

 例年、同校の入校生は60名前後で推移している。入校式前に、手渡された入学式の要項を目にし、今年の入校生の数の少なさに、少なからず驚き、考えさせられた。今年の入校生は、本科37名、研究科3名の計40名である。この数の少なさは、何を物語るのか。私なりに考えれば、原発事故による放射能の悪影響が、農業分野にも大きく及ぼしていることが大きな要因であろうと思わざるを得ない。入校された学生には、こうした困難を乗り越え、胸に抱いた希望や夢を実現すべく前を向いて歩んで欲しい。町としても、心から応援し、温かく見守っていきたい。

 今年は例年になく寒い日が続いたせいか、どうやら桜の開花も遅くなるらしい。しかし、必ず見事な桜の花も見られるだろうし、早く見たいものだ。

矢吹町長 野崎 吉郎

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