平成20年9月

「北京で輝く丹野選手」

これが、あの「鳥の巣」か。中国の威信をかけた巨大なスタジアムが私たち8名を歓迎するかのように、澄んだ空気と青空で出迎えてくれた。一歩、スタジアムに足を踏み入れる。大きい。素直な感想が声になる。

私たちを連れてきてくれた丹野選手に感謝すると共に、これから始まる熱戦に心がわくわくする。北京で輝く丹野選手を想像しながら400m一時予選の出走を待つ。待つこと4時間。そして、その時が来た。丹野選手の入場。小さい頃からの憧れのオリンピックの舞台に立った丹野選手。彼女の胸に去来する思いは何なのだろうか。スタート前のウォーミングアップを始める。延々とスタートの練習を繰り返す。日本の、矢吹の期待を一身に受ける、その重圧の中でのレース。その表情と躍動する動きから、緊張感が見てとれる。

スタジアムを埋め尽くした9万余名の大歓声が鳴り止まない。私たちの声援も必死だ。頑張って欲しい。近くの丹野選手の両親を目で追う。祈るような表情。固唾を飲んでスタートの瞬間を待つ。スタートラインに丹野選手が立った。スタートの号砲が鳴る瞬間、今までの喧騒が嘘のように静かになる。号砲が鳴った。素晴らしいスタートを切った。大歓声が響く中、第2コーナーを回る丹野選手の姿を目で追う。第3コーナー、前を走る選手を必死で追う。第4コーナーを抜ける。前へ前へとスピードを上げて走る。課題のラスト100m。スピードを増してのゴール。懸命の走りにも拘らず、結果は4着。ゴールの瞬間、8名からかすかなタメ息がもれる。腰をかがめ、じっと記録表示ボードを見つめる丹野選手。あきらめ切れないのか、見つめる時間が長かった。

夢の準決勝進出は果たせず残念だったが、全力を尽くし、私たちに大きな感動を与えてくれたあなたは素晴らしかった。本当に良く頑張った。

あなたの胸に輝くメダルを見ることは出来なかったが、日本の陸上界、そして矢吹町の歴史を作って頂いたあなたには、最大の賛辞と「鳥の巣」スタジアムの頭上に広がる青空のように、みんなの感謝の想いを込めた熱く、青いメダルを贈りたい。

本当にご苦労様、そして、ありがとう。

矢吹町長 野崎 吉郎

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